こーたろ

すずめの戸締まりのこーたろのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
1.7
ハリソンフォードが椅子を持ってる写真を観たから視聴した。

まずいいとこを挙げると、ロードムービーが良かった。セリザワが出てくる所から良くなって懐メロ聴きながら赤マル吸って田舎で風を感じる所は最高だった。

さて笑 あくまでそうゆー作風だから、自分には合わなかった点を具体的に挙げると。

新海作品は超絶背景綺麗なのはいいんだけど、それがときおりキャラより主張する。
そこへのフォーカスが特徴的なんだが、そこがんばりすぎてキャラの繋がりがおざなりになってるようにみえる。

冒頭の短時間でスズメがソウタを追いかける理由が薄くて、追いかけっこをする理由に没入できないからそこで作品に入りこめませんでした。
なんで突然日本を半周するほどスズメが重積を担わなきゃならんのか。好奇心だけでは説得力に欠ける。
終盤になればなぜ追いかけていたのか色々わかるんだけど(ここもハウルみたいだ)、前半に没入させないと展開を追う気にならんのです。
背景以前にクリアすべきものがあると思っちゃうよね〜。

ソウタの部屋も窓際にベッドと机があって、
ベランダ(ないのか?)にはいけないし、洗濯はしないのか?とかコレは撮影用レイアウトか?とか思ってしまうし。
終盤の電車の扉が開くアングルとか庵野アングルか?とか、ミミズが散る音と水滴になるシーンは使徒の形象崩壊だし、気になるとこは多々ある。
スズメが靴無しで歩き回るとかマジで実用的じゃないところとか、一回歩きまわって不自然さを感じてみてほしい。そのくらいの熱量、まわりがみえなくなる性格といわれたらそれまでだけど。って所にそこまでする動機を感じなかったんだよな。

地震警報が怖いとかはどうでもいいけど、
こーゆーのが気にならない人は楽しめるだろう。
色々見過ぎて視点を拗らせるのも映画視聴の阻害要因になってきてしまうと、幼少期のピュア?な自分に戻りたくなる
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