たまご

すずめの戸締まりのたまごのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.1
ちょっとぼんやりと見てしまい、事実認識に誤りがあったらすみません。

ざっくりとなのですが、代々と地震が起こることを未然に防ぐことを役割としている人たちがおり、主人公のスズメがその男に一目惚れ?して追いかけて、地震を防ぐ活動に巻き込まれて、色々とありながら、その男を助け危機をも乗り越えるという感じですかね?

まず違和感として感じる設定が地震って悪なんですかね?ということ。

人間にとって地震はもちろん脅威であり、できれば起こらないにこしたことはないものではあります。

この作品では地震は悪であり、魔物(のようなもの)が引き起こしており、それをなんとか阻止しなければいけなく、勧善懲悪、地震は悪、人間の選ばれし者がそれを防ぐという対立構造ができています。

先の文面にもありますが、人からするとよろしくないものではあるのですが、悪というのは人間側の勝手な解釈であったりもします。

例えば、森の熊が人里に現れて人を襲いました。この場合、熊は悪なんですかね?

熊は熊で自然の摂理に従い彼らの活動をただひたすら実行しているだけなのに、人間側の視点をして、これは悪だというのはなんともだらしない設定な気がします。

科学が発展していなかった古に自然で起こる厄災を妖怪を持ち出し説明し理解しようとしておりましたが、それは現代の多様性でありダイバーシティを語られる中では短絡な発想であり、非常に人間のエゴのようなものまで見えてきてしまい、正直、のっけから観る気をそがれてしまいました。

あと、これは非モテが故に思うところなのかもしれないのですが、あっ、あの人かっこいいから始まり、まだ関係性の薄い中で彼を想う愛が彼女を突き動かすというようなのにも違和感を感じます。

想いに月日を重ねるということにより重みが出てきて、相手を想う気持ちに強さが出てくると思います。

質量 x 速さ = エネルギーみたいに、それぞれのエネルギーを生み出す構成要素が高いからエネルギーが大きくなるんですよ。

例えば、年月 x 気持ち = 愛情の深さのように考えると、ただその時のカッコいいという気持ちだけでは、結局はどうせ付き合ってもすぐ別れるよ、みたいに子供が付き合ってるのを見て思うオカンのような感想しかでてきません。

以上です。

この作品の対象年齢は何歳くらいなんですかね。

でももし対象年齢が子供としても、子供だからいいとはしてほしくないな。
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