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夏へのトンネル、さよならの出口のYUIのレビュー・感想・評価

3.4
試写会で観る予定でしたが都合で見れず、上映初日に劇場へ。

田舎で囁かれる「ウラシマトンネル」の噂。
なんでも願いを叶えてくれる代わりに100歳も歳を取るという..
田舎に住む主人公はある日東京から越してきた女の子に出会う。
たまたま見つけたウラシマトンネルに、たまたま居合わせた転校生と、お互い叶えたい願いのためにウラシマトンネルを調べるという共同戦線を組むことになり..

原作は小説のようでしたが、小説の方は読まずに鑑賞。
元々アニメーション映画のファンタジーやSF設定が好きなので、楽しく鑑賞出来ました。

序盤、中盤は、主人公達の叶えたい願いの背景や、2人の距離が近づいていく様子が青春という感じでテンポよく、すっと話に入っていけました。
主人公が抱えてるものがなかなか闇が深く、だからこその魅力を醸し出していたと思います。

終盤のいよいよクライマックス!というシーンまでは、本当に違和感なく観れたのですが、最後の最後で主人公の心理描写?が足りなく感じ、「なぜここまで来て今更??」という疑問を感じてしまいました。
元が小説なので、きっと小説だと文章で主人公の気持ちの流れをしっかりと理解することが出来たのかな?という印象です。

小説を実写化するにあたって、気持ちの情景を画にするということが難しいものだな、と改めて思いました。

結局「主人公が本当に求めていたものとは
?」という点がラストの軸になるのかな?とは思いますが、もう少し深掘りしないと疑問が残ってしまうので、原作の小説を読みたいなと思います!
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