今回原作も知らずでしたが、試写会に当選しての鑑賞。
舞台挨拶付きだったので、監督や役者さん達のトークも楽しめました。
小さな海辺の町のお弁当屋さんで働くちひろさんは、元風俗嬢。
普通の大人とはちょっと違うちひろさんには、色々な悩みを持つ人が子供から大人まで寄ってきて..
話は山場がある訳ではなく、淡々と進んでいきます。
色々と悩みを抱えた人達がちひろさんの元に集まってきては、ちひろさんの「ここにいてもいいよ」という距離感で救われたりちょっとだけ肩の力を抜けたり..
ちひろさんが答えを出してくれるわけでもなく、悩んでる人たちの問題が解決するわけでもないのですが、ただそんなあなたもあなたでいいんだよとただそこにいる一人の人として存在を認めてくれる..
結局ちひろさんという人のことは謎ばかりでよく分からないことが多いのですが 笑
きっとちひろさん自身が傷ついたり悩んだり諦めたりした末の、人に対するほんの少しの優しさに繋がったのかなと思います。
ちひろさんと周りの人々、そしてこの作品と観る側の不思議と絶妙な距離感が心地良い..
そんな素敵な映画でした。