Jun潤

ザ・ロストシティのJun潤のレビュー・感想・評価

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)
3.3
2022.06.28

予告を見て気になった&ダニエル・ラドクリフ出演作品。
事前情報の感じだとかなりハチャメチャコメディかつロマン溢れるアドベンチャーな作品の印象を受けたので、期待値もモリモリに上げて鑑賞です。

小説家のロレッタは、新作ロマンス小説「ザ・ロストシティ」の宣伝ツアーに駆り出されるが、その矢先、謎の大富豪・アビゲイル率いる一味に拉致される。
アビゲイルは「ザ・ロストシティ」から伝説の古代都市な存在を確信しており、彼女を追った「ザ・ロストシティ」のカバーモデルであるアランが一味に肉薄するも、島から脱出するための命懸けの逃避行がロレッタを待っていた!

むほほ、B級アクション×コメディたまんねぇ〜
要素が似通っている『アンチャーテッド』を今年観ていたことがあり、脳汁ドバドバ大迫力アクション+コメディを期待していると、歴史ロマン×ラブコメな雰囲気にギャップを感じてしまいましたが、これもまた頭使わずゲラゲラ笑える作品でしたね。

コメディ要素も目立つところから細かいところまで随所に散りばめられていましたが、今作の根底にはしっかりと“ラブ”がありました。
序盤に描かれたロレッタが夫を亡くした過去に囚われている様子や、アランとの付かず離れずな関係、古代都市に隠された哀しい愛の真実など、永遠にいつまでも在り続ける人間の愛情についての話が、緩急つけてしっかりと描かれていましたね。

B級と言いつつも、島の風景の場面の出来には目を見張るものが。
そこに惹かれがちですが、よく見るとロレッタの後ろにある鍾乳石?の一つ一つの形がくっきりはっきりしていたので、こういう細部にまでこだわった作品に触れるといいもの観たな感で心が溢れるんですよねぇ…。
Jun潤

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