ザ・ロストシティのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

よくある題材を面白くアレンジして面白い商業映画にしてしっかりヒットさせていることにプロデューサー兼主演のサンドラ・ブロックの力を観た。このあたり「ブレット・トレイン」をしっかり当てたブラッド・ピットとも共通してるか。そしてお互い友情出演している仲良しさんなのであるこの2人。お互い出方がクールでユーモラスなのがgood。

本作に関しては「アン◯◯ーテッド」で不満に感じたことを大体クリアしてくれているというか。つまり愛おしい凸凹コンビの奮闘。亡き夫の仕事を題材にしたせいでダニエル・ラドクリフから狙われる羽目になるが、題材にしただけで只のハーレクイン作家なので超ピンチのサンドラ・ブロックと、彼女の作品の表紙モデルを務めてるからイケメンだし根は良い奴なんだけど他に取り柄がないから超ピンチのチャニング・テイタム。これだ。この愛すべきダメコンビが奮闘するのが良いのだ。圧倒的に頼りになりそうな助っ人のブラピは運悪いとしか言いようがないヘッドショットで早々に脱落する。超超ピンチ！これだ！！

あと敵がダニエル・ラドクリフというのがとても良い。シリアスになりようがなくて良い。こういうアドベンチャーもの、中途半端な悪党が敵な所為で辛気臭い展開だけが続く瞬間がよくあるんだけど、娯楽性を追求してる本作はそんなことありません。ただ楽しくピンチが続く。彼が渇望した宝の真相も、別に斬新なものではないけど主人公の設定には上手く絡んでて素敵。

欲を言えば広報担当のダヴァイン・ジョイ・ランドルフの挙動についてはもう少し面白く絡ませられないものかと思ったが…これはこれで成立しているので良いのか。