レオン

ミュンヘン:戦火燃ゆる前にのレオンのレビュー・感想・評価

3.9
良作♪ 史劇やシリアス作品がお好きな人には特にオススメ♪
131分ありますが、一気に見せます。
導入部の10分ほどは、平凡ですがそれ以後は、
緊張感ある物語(史実)がどんどん展開し、見入ってしまいます。
ジェレミー・アイアンズの英首相のお人柄まで分かる演技もよかったです。
それ以外は、名前が分かる役者は出演してませんでしたが、
ドイツ側の役には、それらしい風貌の役者を揃えていたりと、
各役にピタリのキャスティングも功を奏していると思います。

小説を実写化したドラマという事なので、
この物語の様なディテールの事実があったのかは分かりませんが、
紙一重でヒトラーの人生が変わったシーンなど、
画面に釘付けになります。
その後の晩餐では、見ている者まで「ホッ・・。」とさせてしまう様な、
スパイスが効いたシーンもあり、退屈させません。

ちょっとケチをつけたい点がひとつ。
84年も前の時代なのに、出演者(特に男性)のスーツが、
最近のウエストを絞ったスタイリッシュなデザインで、
新品の様に綺麗過ぎます。
巨匠黒沢明監督が出演者の衣装を、
その役者に実生活でも数ヶ月以上も着させて、
わざと「よれっと」した感じを出させていた、
との 逸話 を思い出しました。
レオン

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