第二次世界大戦前、イギリス首相チェンバレンに仕える私設秘書のレガトはミュンヘン会談を控えて慌ただしい日々を送る。
一方、ドイツの外交官で学友のハートマンはヒトラーを止めるべく、ミュンヘンでレガトにあるものを渡そうと…。
ミュンヘン会談の裏で行われるスパイ×サスペンス作品として楽しめた。
ただ宥和政策の捉え方としてはプラスもあり、マイナスもありなので正直あまり美化されるようなものではないような気がする。
この映画をチェコスロヴァキアの人はどう思うのだろう。
登場人物は対照的でレガトは現実主義で、ハートマンは理想主義。
リナが理想に生きたことがハートマンの決意に繋がったのだろう。
生きる時代は選べないけど生き方は選べると。
ただ自分はかくあるべきとする姿は見ていて切なくなった。
あの楽しく過ごしたオックスフォードの学友たちはもういない。