このレビューはネタバレを含みます
会社の乗っ取りを企む葉山良二と、その会社で出世を狙う長門裕之の対決。
2/3までどういう話かつかめず、登場人物も好きになれないのに、最後の1/3で話の全体像が見えてくると引き込まれ、クライマックスは思わず泣いてしまった。よくできてると思う。
メインキャラの若手3人は、感情の変化に合わせて表現も変わる難しい役なのに、うまいので引き込まれる。微妙な表情の変化もうまい。森雅之は感情の読めなさ、ずるさが役にぴったり。
この監督はカメラワークが特徴という感想を見たけど、うまいのかどうかは私にはよく分からない。
大島渚が、戦争中と戦後で大人の言うことが180度変わってしまい、大人が信じられなくなったと言っていたが、この世代の若者は特にそういう気持ちが強かったのかもしれない。
2023/11/23 Amazon Prime Video
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「ニッポン・ノワール」シネマヴェーラ