ヘレン・シャルフベックという名前は知らなかったが、作中に出てきた作品のいくつかを見て「あぁ、この絵!」となった。
作品の持つ雰囲気そのままの頑なでまっすぐな女性。ザ・画家という感じの人柄。
恋愛面よりも、男性優位の風潮と理不尽な家族が気になった。あの母ちゃんに腹立つこと、腹立つこと。この時代はそれが普通で、だからこそヘレンの社会に媚びない姿勢、媚びていない作品が受けたのかも。女としてはなかなか幸せになれないタイプではあるけど、人間として満足な人生だったのだろうな。
彼女の絵画のトーンによく合った静かで力強い映画。