影屋れい

ハングリー/湖畔の謝肉祭の影屋れいのレビュー・感想・評価

ハングリー/湖畔の謝肉祭(2020年製作の映画)
1.5
『ハングリー/湖畔の謝肉祭』。『KKKをぶっ飛ばせ!』の例に漏れず、こちらも《実在の事件》を基にしているとの事。恐らく『ソニー・ビーン事件』かと思われる。15世紀の出来事で、事実かどうかも怪しく半ば伝説…。まぁ、火の無いところに煙は立たないの言葉通り、何かしらの事件があったことは間違いないのだろうが。それにしたってこれを《実際の事件》を基にしているとは些か苦しいのではなかろうか?そして本編もかなり苦しい。
冒頭の美しい湖畔のシーンで予算を使いきったのか、ほぼほぼ全編に渡り退屈なシーンが続く。と言うか湖畔はどこ行ったよ?長い長い移動シーンの連続で退屈きわまりない。そしてようやくお楽しみシーンが来たかと思ったら、まぁやる気の無い事。登場人物全員、鉄分不足か?と思われるくらいによく気絶する。撫でられた程度で気絶する。あれか?スタン値いつも溜め込んでいるのか?ポンポンポンポン気絶してるんじゃないよッッ!
先程も書いたが、予算の使いきりの弊害か前半以降は映像まで荒く感じてしまう。冒頭は2020年味をまだ感じたが、それ以降はまるで90年代のVHSと見紛うばかり。狙ってこの画にしたなら大したものだ。久々に眠気と戦う超大作。
最後に如何にも『SAW』みたいなカッコイイ音楽を流すんじゃないよッッ!
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