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マザーズのimaponのレビュー・感想・評価

マザーズ(2016年製作の映画)
4.0
不穏なまま始まり不穏の中、展開し、不穏なまま終わりを迎える。不安を煽るサウンド。
家政婦エレナ。胎内に別の生命を宿らせる不安、ましてや代理出産。より女性には迫るだろう。何処か他人事の冷酷男でさえ迫ってくるもの。
カスパー。父親になる曖昧な不安。こちらは良く解る。ましてや生まれてくる子は貧しいエレナの犠牲の上だから罪悪感もある。 妻・ルイスはどうだ?口では感謝していると言いながら、エレナをモノ(器)としか見てない。子供欲しさ一心に周りが見えずエゴで固まってしまう。そこが最大のホラーか?
事の真相を知っていそうな霊能爺は何も語らず不気味な赤子と凄絶にメンチ切り合うのみ(怖)

妊婦エレナの変調。皮膚が荒れ脱毛、だんだん人相まで変わりクマを作る。精神的にも追い詰められていく様子。

この手の作品に当たると日頃、謎解きや説明なんてものがどんだけ作品をつまらなくしているか。なんてあらためて思ったりするよ。
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