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TAR/ターのsheのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7
ケイト・ブランシェット激ヤバ。ターにはモデルがいないらしいけど、彼女があまりにもターなので、実在するんじゃないかと思って怖くなった。圧巻の長台詞と威圧感。ター視点で話が進み、最初から最後までほぼ画面に出ているので、もうイヤーー!ってなる。よくこんな映画が撮れるな…とEOに続き感心した。が、いくらターに魅力があっても、インテリは話長すぎて、会食時の会話の内容は全然理解できないし、人物名多くて覚えられないし、前半は死ぬ程退屈でびっくりした。でも、誰に何を言われても物怖じせず即答できるターが、得体の知れない音、影、夢、幽霊の気配に悩まされていくのは面白い。後半になるにつれて、どんどん失っていく周りからの信頼と謎現象の怖さが増して絡み合い、崩壊していく様は凄まじかった。顔の見えないホラー演出が最高に効いていたと思う。
鏡が多用されていたけど、後半は何か映りこむんじゃなかいかと思ってドキドキした。確かにこれは怪作。ただ長いのは罪。
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