サバ缶

TAR/ターのサバ缶のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
初見だとターの周囲を取り巻く人間関係の理解をするので精一杯で結構難しく感じた
ターがいつから狂っていたのか、どこから狂っていったのかわからなくて、気づいたら取り返しのつかないことになってた
ターの幻聴(?)と夢の曖昧な感じ、気味の悪い隣人、自分の眠気とかのせいで、夢と現実の境にいるような感覚でただ見てるこっちまで気が狂いそうだった

1番印象的なシーンは、アジア系の国に行って二重窓を開ける前に少し眺めてから開けてたところ
饒舌なターの静かな姿と勇ましかったのに弱々しさのある背中が哀愁を感じて綺麗だった
あと、迫力のある演奏シーンや拍手の代わりに楽器を弦で叩いているの、やけくそでアコーディオン持って「アパート販売中〜🎵」って歌っているの好きだった

ED曲すごくかっこ良かったよ
作中の曲とのギャップがすごくてびっくりしたけど、重低音の響いたEDM調の曲でポップさと重たさがあって好み!
調べたらBesomorph & JURGAZって方の「Barbarian」っていう曲らしい
すごく身体に響く低音が弦楽器とか高い音の楽器を導いていたターとの対比のようで、地の底に落ちたターの状況とその状況が続いて行く感じが合ってるかも🙄
サバ缶

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