サバ缶

オオカミの家のサバ缶のレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.5
映像表現が面白くってずっと目が離せないくらいに面白かった!けど、同じくらい難しくって仕方なかったな……
ネトフリの「コロニア・ディグニダ」のドキュメンタリー見たからなんとなくは理解できたけれど、全てをコロニーでの出来事に関連づけようとしてしまってたから見たのは一長一短って感じだ〜

個人的1番の好きシーン、オオカミが来る…って言ってるのにシェパードの写真映してた所かな〜それ犬やん〜っておもろくてちょっと笑いそうになっちゃった…😌
子豚とのボール遊びのシーンも歌や子豚のデフォルメされた表情が可愛らしくってよかった〜🐖

映像表現として好きだったのは、冒頭の木炭みたいな筆致でどんどんと森の奥に入っていくシーン、視点は動いていないのに壁の絵を動かして場所を移動していた所、家の中に入ってマリアの体が溶けて行くように床に広がっていった所、カナリアが籠の中をドコドコ飛び回ってる所、蝋燭を次々に置いている所、現実に帰った時のマリアの人形の不思議な色気、ベッドに黒い紐で括り付けられてる所、顔からカナリアが飛び出た所とか……
全体的に制作工程を見ているかのように人形が制作と補修、完成をしながら映画が進んでいくのが、新感覚で面白かった!

マリアがコロニーから脱して自分の家庭を持とうとして子供を物を考えない豚と認識せず人として向き合おうにもシェイファーの洗脳が結局解けることはなく、苦しみ、心理的に肉体的に彼の元へ帰ることになった…っていう認識で見てたけど…内容どういうこと……???
内容への他疑問としては、映像の修復ってどういうことなのか、手足が丸く繋がっているかのようなロゴマークの意図(穴の中で遺体がくっついて一つの白い脂になったみたい)、頭だけになったり髪が黒色から金髪になったペドロとアナの意味、ご飯がないや木になってしまったことの意味……

よく分かんないけど面白かったな〜みんなの考察を読むのが楽しみ〜〜
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