答えを出そうと思った時に、人は行き詰まるのかも。こうすれば面白いよね、こんなのはどうだろうか、みたいな遊び心を忘れてしまう。結果に固執し、名誉や地位といった評価基準に心を奪われる。
ターも、バッハの良いところは曲から問いかけてくれる、そして答えを言わないと述べている。けれど、ター自身は答えをだすために自分自身を見失っている。
楽団に新人として入ってきた自由な奏者を見て、若い頃のターを思い出したような気がする。もっと音楽を楽しむ問いをするべきだと。
現実世界も答えが氾濫している。答えではなく、問いかけることが必要なんだと思う。その問いかけを聞いた人が選択をして答え合わせをするのだから。
いつまでも問いかける人でありたいと私は思う。