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TAR/ターのadabanaのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

EGOTの称号を持つベルリン・フィル首席指揮者のリディア・ター。
自信満々な姿から転落していく様子は息が詰まる。
陰湿さが充満していく。
緩急なく続く緊張感にこちらまで音に敏感になった。
大立ち回りのハイライト、蓄積されたストレスが爆発する。
苦労して作り上げたマーラーの5番、カプランごときが自分の代わりだなんてありえない!
どの程度反省しているのかはわからないが、音楽への情熱は薄れることなく、新天地での再スタートは驚き。
正にヤング・ピープル・コンサートだ。
周りが霞むケイト・ブランシェットの演技に完全に飲み込まれた。
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