薄

TAR/ターの薄のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
才能あふれるカリスマの栄光と転落というベタな話を今風の道具立てで描いた映画。

転落する原因もベタなものなのだが、カリスマをレズビアンの女性にする事で違った意味合い、現代倫理に対するある種の問い
が浮かび上がってくるあたりがアイデアで新機軸。

話そのものはシンプルなんだけど心理描写の綿密さ、緊張感のある展開、演出の巧みさ、ケイト・ブランシェットの演技力等で長尺でも飽きさせない。好きなタイプの映画ではないけれど完成度は相当高くオススメ。
薄