薄

十二人の怒れる男の薄のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.0
有罪確定に見えた事件が徐々に覆っていく緊張感あるスリラーとして単純に面白いし、流れの中で個人のバックグラウンドや社会問題が浮かび上がってくるのも上手い。これを95分にまとめてるんだから流石の名作。

民主主義の公正さと強さを確認する作品だけど、無罪派が多数派になってからの一気呵成ぶりとラストの1人に圧を掛ける視線の怖さに民主主義の怖さもまた感じる。

映画の題名がうろ覚えの人がいるのなら犯人が映画の内容を全く覚えてないのも無理がないという「立証」は納得いかないのでメガネの人にはもうちょっと抵抗して欲しかったな。
薄