Eirain

TAR/ターのEirainのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
予告編を見て、『セッション』と同じニオイを感じ取り、楽しみにしていた作品・・・すっかり忘れていた。。。思い出したのでレンタルして鑑賞。

「ベルリンフィルの首席指揮者となり、"マエストロ"として成功の道を歩むリディア・ター。しかし、大きな権力を握った彼女の言動は、周囲の反感を買うこととなり―――。」

『セッション』のような"音楽の狂気"を描いた作品かと(勝手に)思っていたのだが、実際は楽団の政治事情、権力を握った者の栄枯盛衰を描いた作品だった。リディア・ターを演じたケイト・ブランシェットの迫真の演技は、噂に違わぬ素晴らしさ。英語とドイツ語を駆使しての練習風景が名演過ぎる!あとは、アコーディオンと共に歌い上げる「死んだ母親のアパートを売り払う娘夫婦の歌(仮)」が圧巻!(笑)

と、ケイト・ブランシェットの演技には文句のつけようがないのだが、作品としてはシナリオ展開が冗長で、内容もそこまでの面白さを感じられなかった。残念ながら、これは期待が外れてしまった。。。
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