奇抜な題名をそのままやる内容、そして田中圭という存在の世間需要を120%満たす。これを同時にやってのけた大衆サスペンス。
古谷兎丸先生の同名漫画を上手く改変して尺に収めていたと思う。叙事的に展開させながらも、主人公の心情吐露映像を効果的に差し込んでく進め方が面白かった。
独特なライティングが印象的。特殊精神特性について語られる時は海に沈んだかのような青色。(ミラーボールに照らされているかのような場面もあった)
狂気に染まる時は真っ赤に照らされ、もろにジャッロホラーだった。そこまで過激なことはやらないにしても雰囲気作りがとても良かった。
田中圭の思わせぶりアプローチはファンサの塊で「若い女性層狙ってんね〜」となったのに普通にワンコロぶっ殺すから「！？？？」となった。
同じような内容(自己殺人ではなく普通に他者殺しのサイコ映画で特殊能力等は出てこないが)で「悪の教典」を彷彿とさせた。あれの伊藤英明の怪演と比べてしまうと少し物足りないようにも感じた。
