さく

モリコーネ 映画が恋した音楽家のさくのレビュー・感想・評価

4.4
様々な名作の名場面を大画面&大音量で体験できただけでも無条件で映画愛再熱するのに、そこにモリコーネ氏たちが語る裏話が重なると、挙げられた全作を今すぐ全部観たい!!!と思ってしまった。

「本当は医者になりたかった」から始まり、彼が音楽、特に映画音楽の世界になくてはならない存在になっていくまでが映像、音楽そして本人の言葉を通じて紡がれていく。監督の選択を尊重したり(本人があまり気に入らない曲が採用される率が意外と高くて笑った)、はたまた絶対譲らないところは自分の意思を貫き通したり、監督との信頼関係なくしては生まれなかった名場面が多々あったのだな…。

鑑賞前は上演時間の長さが…と思ってたが(実際少し辛かったけど)、見終わってみると逆によく3時間以内に収めたなという印象。取り上げられなかったエピソードや名作がまだまだたくさんあるだろうな。

著名かつ高齢なメンツの中に、一人だけいた若い作曲家。登場率がかなり高かったから気になって調べてみたけど、バイオには「モリコーネの勧めで作曲の勉強を始めた」としか書いておらず少し謎めいているが、インタビュー形式自伝の共同著者でもあるのね。他はみんなおじいさんおばあさんなので印象に残った。
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