北の友

モリコーネ 映画が恋した音楽家の北の友のレビュー・感想・評価

3.8
映画音楽の名手エンニオ.モリコーネのドキュメントという事で「ニューシネマパラダイス」や「海の上のピアニスト」くらいしか知らずわぁ素敵という感覚で映画館にて鑑賞。
ところが157分という中に出てくるわ、出てくるわ、彼の業績と映画音楽、そして映画にまつわる俳優たちが。昔の映画では当たり前だった音楽、映像も脚本も壊さず対等に映画をつくる。映画は総合芸術だと再度おもわされる。音響芸術!映画や脚本を読み込んでメロディを立ち上げていく。冒頭のモリコーネの作曲風景は何手も先をよむ棋士のようでもあり、哲学者の様に美しい。映画音楽をやりたかったわけではなく、交響関係でプロになりたかった。いつも見え隠れする迷い。なかなか手にできないアカデミー音楽賞
もう、やめると決めても作品を観ていつも、最後は自分が決めていく強さ、そして
両親へのリスペクトは強い。トランペット奏者の父にも。

数々の音楽アーティストが出てきたが
ジョーン.バエズが健在!ワオって声が出そうになる。チェロ奏者のハウザーまで出てきてビックリ!若きアランドロンやらクリント.イーストウッドのなんと美しいこと!惚れ直す

最近のドキュメンタリー映画は面白い
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