最近、障がいを抱えて生きる映画やドラマがやたらと多い。特に聾の。手話を取り入れるのはcodaの影響かと思うくらい。美男美女が恋愛し…にはお腹いっぱいの感だったから
障がい、女子、ボクシングの世界を三宅監督がどう伝えてくるのか知りたくて鑑賞した
ケイコの世界は静かな世界だ。外の音を最小限に抑えて聾者同士の通訳テロップも入らないから、観客はその人の表情で読み取ろうとする。ケイコの耳に入らない言葉は多い。背中を通り抜けて行くことば。しかし知らなくても聞かなくても別に困らない事が本当に多いのに気付かされるのだ。普段耳を塞ぎたくなる情報の中で私たちは生きている
映画はトーンを落とし私達をケイコの世界に招いてくれる。私達の世界では聾者が生きる時必ずタイムラグが出る。ボクシングなど不利、しかしケイコはとらえる目が凄い。タイトルの「目を澄まして」は詩的。闘うこと、後ろに逃げないこと、闘いたくなくなったらボクシングは出来ないと三浦友和にボソリと語らせるシーンに胸つまる。
迷うケイコ、
岸井ゆきの、三浦友和、セコンド？役が皆素晴らしい。スタイルいい人昔お笑いだったのかカッコいい
最後の終わり方も走り出すケイコのシーンが
胸に残って清々しい
監督のトークがあったのだが残念！前日にじっくり鑑賞しました。
