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モリコーネ 映画が恋した音楽家のskのレビュー・感想・評価

4.1
初めてニューシネマパラダイスを観たとき、音楽があまりにも美しくて感動した。そんな音楽を作り上げた映画音楽の巨匠モリコーネのドキュメンタリー映画。絶対音楽と映画音楽の間で葛藤しつつ、しかし「彼が映画から離れても映画が彼を追いかける」ように、数々の名曲を生み出した過程が赤裸々に語られている。
あの映画のあの曲もモリコーネが作ったのか!と驚きの連続だった。また、関係者のインタビューにあった「あの音楽なしにあの映画は考えられない」という言葉が特に印象的だった。確かに映画の内容やセリフよりも劇中の音楽の方が強く印象に残ることはしばしばあったが、恥ずかしながらこれまで映画音楽というものを強く意識したことはなかった。
映画音楽にこれほどまでの叡智が凝縮されていたとは…音楽そして映画に精通している人ほどこの作品を楽しめるのだろう。自らの浅学を恨むばかりである。
それにしても先日観たBABYLON然り、映画はやはり素晴らしいものだと再認識させられる今日この頃。
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