ゆみゆみ

モリコーネ 映画が恋した音楽家のゆみゆみのレビュー・感想・評価

4.0
ヘイトフルエイトを劇場で観た時に、オープニングの重厚かつ不安を煽られる不穏なメロディに文字通り体が震えた。
何これ!?凄いOPやん!?この作曲家ダレ!?!?
となって初めてモリコーネの名前を知った。
サントラを買って、聴きまくった。

モリコーネの音楽は知っているけど、彼の足跡は何一つ知らなかったから、3時間弱のこのドキュメンタリーはとても興味深く面白かった。編集の良さもあるけど、モリコーネの記憶力よ。ある年には21本も映画音楽を担当したらしい。350本もの映画音楽を作っていてもモリコーネは全て覚えているらしく、すぐにメロディが出てくる。

最近になってようやく気づいたけど、天才とか能力のある人ってみんな記憶力がいい。モリコーネの記憶力も驚異的だと思った。
何しろピアノを見ながら作曲するって言うんだもの。絶対音感があるのは間違いないだろうけど、ある日パレードが家の前を通った時の太鼓のリズムを作曲に取り入れたとか、面白いエピソードだらけじゃん!
映画監督からの信頼度は測り知れず、そのエピソードすべてが彼を天才足らしめている。

ニューシネマパラダイスも好きだけど、やっぱり最初にモリコーネに辿り着いたヘイトフルエイトが一番好きだわ。しかもこのモチーフに私の大好きなストラヴィンスキーのフーガを取り入れたって言うから、そりゃ好きだわ、って納得した。
タランティーノのモリコーネ好き過ぎるスピーチ最高だった。あんな曲書かれたら五体投地で感謝するよね。
ゆみゆみ

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