シャドウプレイに引き続き、ロウイエ監督作品観賞。最近、大戦期のスパイ映画を見る機会が多くて、比べてしまうんだけど。
全編白黒のハードボイルドな作品で、主演の二人、マークチャオの頼りなさげなところとコンリーの強くカッコ良いところのバランスが素敵だった。
女達が強く図太く勇ましく、男達は過去や欲に引きずられボロボロになっちゃう。ホントお洒落で面白い。
以前観たチョンアル監督の「無名」にも出ていたエリックワンが、今回も期待を裏切らない見事なまでのクズっぷりでたまらなく良かった！あんなフワッフワの毛皮のコート着せる辺り、ロウイエ監督はホントよくエリックの見せ方知ってるよなって思った。
オダギリジョーも内側の弱々しさに色気も乗って、好きなタイプのオダギリジョーだった。コンリーとの絡みはハラハラして美しかった。
ちょっとしたエピソードや小道具が、ある時にあぁ！って思わせるエッセンスになって伏線のように全体を結びつけていくのは爽快だった。そういうの上手いねロウイエ監督。
上海って元々雨が多いのか。雨の中のシーンが多く、画面から息苦しい湿度が伝わってくるようだった。
全てのシーンに無駄がなく、めちゃまとまりも良くて、だいぶ好きな作品だった。
コンリーがカッコ良くて惚れた♡
