ドキュメンタリーなので点数は無しで。
エンニオ・モリコーネの半生。
映画は音楽によって、時に映像よりも情景を描写し、ドラマティックに演出することがある。彼の音楽がまさにそれ。
「言語化」という言葉が最近よく使われるが、「音楽化」の天才とでも言うべきか?
彼がいわゆる流行歌の作曲家をやっていたとは知らなかった。ポップでおしゃれな感じだった。そして現代音楽的なそれまでの型を破った音楽。
彼の映画音楽は本当に美しく、新しさの中にも懐かしさがある。それはすべて経験から得てきたものなのだろう。
音楽を聴いただけで映像が思い起こさせる。いや、もはや音楽がありとあらゆるシーンで使われている。
オスカーの賞など、彼の多大なる功績に比べれば、ほんの飾りでしかない。