pokotan

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のpokotanのレビュー・感想・評価

3.9
序盤から、見応えある展開から始まり、本作で新たに登場するのが、YOKOHAMA MER。
そのチームを主導するのが、鴨居チーフという、また喜多見チーフに負けない出来る女性。
とにかく杏のキャスティングが適任であり、かっこ良い。

今作では、音羽さんと鴨居チーフ、喜多見チーフと千晶の恋愛模様も描かれており、なかなか新鮮だった。
そして、横浜のランドマークタワーの放火でどんどん窮地に追い込まれていく。
何故にTOKYO MERのほうが現場に早く着いてんのか、ややツッコミどころではあったけど。

あと、非常階段使って喜多見チーフたちが上に助けに行く時に火の手が大きくなり爆発したのなら、上の残された人達もその間に下に避難出来たんじゃない?というツッコミどころ。
また、最初は屋上からヘリで避難させるとか言ってたけど、いつまで経っても来やしないし、どうなってんの。

と色々思うところはあったんけど、
「目の前に助けが必要な人がいるからです。」
待っているだけじゃ救えない命がある。

終盤は祈りながら観てた。
また仲里依紗の演技が上手いのなんの。
子供を取るか、妻である母体の命を取るか。
妹の涼香がまた上手いこと回想として出てくるから、涼香の二の舞いにならないように…。
どうか涼香、天国から助けてあげて。まだ連れて行かないで。と。
喜多見の医師としての判断ではなく、夫としての判断も胸打たれた。
そして、涼香の言葉通り、喜多見の周りにはちゃんと信頼出来る、いざという時に頼りになる人達がいる。
やっぱりこのチーム最高。

また、ラストの手術後、安心して泣き崩れる喜多見チーフにもやられた。
そりゃ、自分の妻が、自分の子供がああゆう状況に陥り、自らの手で手術する緊張感から成功して解放された喜びと安心のあの瞬間の演技は、やっぱり鈴木亮平上手いよなぁ。
音羽さんにあとは頼むよと任せる姿も良い。

ラストの鴨居チーフが航空券を破り捨てるシーンは、ゴミを道端に捨てるなよ、というツッコミどころだった。

ドラマの集大成であり、映画的見どころもあり、ちゃんとドラマの展開も踏襲した内容で、なかなか熱く感動して面白かった。
pokotan

pokotan