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オッペンハイマーのpokotanのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.7
前半は、人物とその関係性が全く分からない中、どんどん話は進んでいくので、かなり置いてきぼりを食らい、理解出来ず退屈気味だった。
登場人物もめちゃくちゃ多いので、予習しないといけなかったな。
しかも、カラーのオッペンハイマー視点とモノクロのストローズ視点で交互に描かれ(最初は現代と過去で描いてるのかと思いきや、これも見終わったあとに考察を見てようやく把握)、かつ原爆の研究に没頭する過去と原爆投下後の聴聞会、そしてストローズの追求の模様と同時進行で描かれるため、頭の中はこんがらがる。

中盤で、ドイツから日本へと投下目標が変わることで、一気に緊張感が増してくる。
戦争を終わらせるためという目的だとしても、日本人である被害者の我々は胸が苦しくなる。
戦時中とはいえ、何故日本なのだと。
投下実験の描写・迫力はすごい。
無音にすることで、より怖さが増す。

個人的には直接的な広島・長崎への投下の描写がなくて良かったと思う。

分からないことが多くて、もう一度、予習して知識を入れた状態で観たい。

キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ラミ・マレック、ジョシュ・ハートネット、ケネス・ブラナーと主演級ばかりの豪華なキャストで、さすが誰もが出演を望むクリストファー・ノーラン監督。
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