〇ボクシングの練習を「音楽、ダンス」に変換する演出力。
〇お母さんの下手な写真あたりから涙腺がゆるみだし、コーチが鼻かんだティッシュで涙をぬぐうシーンで落涙。細かな演出、撮影、編集、音響、脚本の効果がボディーブローのように効いていたようで、日ごろは決して感情移入などしないドライなわたしがほろほろ泣いていました。見事に、術中にはまりました。
〇映像表現の最高峰。これを超える創作は困難では。
〇情報量の多い引きの絵、暗めのシーンも多々あって、目を凝らし耳を澄ましたおかげで疲れました。鑑賞後、知恵熱少々。
〇ケイコが笑顔を見せる数シーンがすべて印象に残っている。
〇空バックの人物全身映り込みはラストだけ？ 『密使と番人』以来の切り札。
〇前半の「鏡」は気づいたけど、以降はあったかしら？
〇病院でしゃがんだ女医におばあさんがとくとくと語るシーン、あれはいったい誰の視線の先？
