Jun潤

左様なら今晩はのJun潤のレビュー・感想・評価

左様なら今晩は(2022年製作の映画)
3.3
2022.11.16

予告を見て気になった作品。
ホラーかと思いきや、幽霊と人間の不思議な恋模様という、アニメーションチックでもあり、なんだか切ない雰囲気を醸してそうな感じ。
主演の女優さんがいい雰囲気を出してる可愛らしい方なので、その辺にも期待しつつ。

彼女と別れ、同棲を解消した半澤。
そんな彼の元に、突然女性の幽霊が現れる。
部屋から出ることもできず、生前の記憶も、なぜどのように死んだのかも分からない彼女を半澤は愛助と呼び始め、彼らの奇妙な同居生活は始まる。

ん〜、ちょっと予想していた感じではなかったかな。
アニメーションチックな設定だったので、もっと軽快なラブコメ作品を予想していましたが、蓋を開けてみれば真剣寄りのラブストーリーで、どうにも心躍りきらなかった感じ。

幽霊の愛助はまぁそのようなものだろうといった感じでしたし、半澤を狙ってる同僚も結末を含めてそういう女性なんだなということは伝わってきましたが、どうにも半澤の人間性や彼に惹かれる女性たちの気持ちがわからない。
元カノとの別れの際、ありがとうに対してごめんねと返してしまうところからはどうしようもなく情けない男なのが伝わってきましたが、愛助に対しては優しさよりも言いたいことを伝えている感じ。
どうしてそれが幽霊にできて生身の元カノにはできなかったのか。
それも途中から幽霊ではなくそこに確かに存在する人として受け入れていたのに。

愛助も、生前の後悔が根底にあるのも分かりますが、半澤と元カノの生活をずっと見ていたはずなのになぜ惹かれてしまうのか。
クズ男好きの女性の性というものなのでしょうか。

愛助の正体については結末の受け取り方次第で解釈が別れそうな気もするけど、想像させるには少し情報が足りなかったかなという印象です。
Jun潤

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