「正しいバスの見分けかた」の高橋名月監督の新作(初長編かな？)、アマプラに早速来たので鑑賞。ラブコメファンタジーかと思いきや(実際そうですが)、ロケ地が尾道で驚いた！そこからめっちゃグッと来てしまった…最後の最後までよく意味が分かってなかったんだけど、ヒロインの行動が理解できるとき、泣きそうになった。
高橋監督は伊参映画祭でシナリオ賞を獲られている方なので、序盤はずっと室内の映像が多かったこともあり、てっきり！群馬あたりがロケ地なのかな…と思っていました。そうしたら！いきなりシネマ尾道が出てきて！！そういう映画だったのか。(だから、じゃけんじゃけん言っていたのか…てっきりすっごく昔に亡くなった設定なのかと思ってた(古い言葉なのかと)。戦時中の幽霊、よくあることない？)
もうその風光明媚な景色だけでかなりの満足感が得られます！
あと、幽霊の彼女がベランダで俯き加減にもたれているときの画が秀逸。
夕方完全に日が沈んで(もうほぼ夜？)、漆黒の闇に髪の毛の黒も同化して、白い衣装だけがまるで物干し竿に揺れているかのように見える。(脱け殻)
観客からは普通に生きているように見えるのに、存在して居ない人。
そんな意味も含めて感じられて、凄くよかった。
萩原利久くんがビールを飲んでいて驚いた！！
もうそんな歳ですか…
最初に認識した作品が何かは忘れてしまったけれど、当時、プロフィールを拝見したらNHKの「週刊こどもニュース」に出ていた子と知って、おおぅそんな経歴…！と思った覚えがあります。
今、フィルモグラフィを見てみた…「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が最初かな？先に観たのは「十二人の死にたい子どもたち」だったかも。
はっきり言って、めっちゃイケメンに育ってます！
この人は来るね…
主演は幽霊の女の子の方だと思いますが、この方はいかにも！AKB系ですね。乃木坂だった。
個人的に、超絶美少女という印象ではない。
まさに！会いに行けるアイドル、的な…
でも、かわいいは可愛いです。
(何故か？「天上の花」の入山法子さんを思い出した…テレ東深夜のドラマもされていて、そのイメージです。幸薄そうというか、とにかく深夜帯のイメージ。ってファンの方が聞いたら怒りそうですね、苦笑)
謎だったのが、配給がパルコ…
私パルコ配給大好きなんだけど、何故に！？この作品が！？！？
パルコと言えばエモ系のイメージですが、確かにエモ系と言えばそうだが…(特にオチが)
主演が乃木坂ということは男子の入り目当ての作品？
だとこういう感じでもOKなのかな…？
原作は青年誌の漫画なんですね。余計に納得！(男子感)
ちなみに、私は少年誌や青年誌漫画系の青春映画は結構好きなので楽しめた。(四月は君の嘘とか)
(製作はSDPだったんだけど、スターダストの方、居た？ちょっとわからず)
脚本は高橋名月監督のほかに「月極オトコトモダチ」や「蒲田前奏曲」の穐山茉由監督が入られています。
うーん！両者ともなんかわかる！
わりと今っぽいライトなノリと、ちょっと風情のある感じが共存しています。
いっつも電話してる不動産屋さん、宇野祥平さん…？
と思ったら、合ってました^^
萩原くんの同僚の小野莉奈ちゃんがまたいい味出してます。
(莉奈ちゃんも事前に知ってたので観ようと思ったのはある)
ストーリー的にはツッコミどころは満載ですが(いやそれ事故物件だよね！事前に言わなきゃ！とか、笑)、多分それも観ながらツッコんでもらう前提で書かれているような…高橋監督は私の中では豊島圭介監督に見出された人という印象が強いので、豊島監督のテイストがちょっと入っているというか。あと、豊島監督が妖怪シェアハウスを担当されてたので(観れてないんですけど)、そのイメージもあって、幽霊モノがスッと入ってきました。
何故触れるようになったのか、その意味が分かるとき、グッとくると思います。
尺も100分弱と短いですし、ちょっとキュンとしたい時におすすめ。
