原作を読んだとき、シイノのガラの悪さ・衝動がコミカルで、“重い過去を抱えながら自殺に至った友人の遺骨とともに旅をする”というシリアスさがポップになって、それがおもしろかった。
映画はしっとりと静かな映像で丁寧な印象を受けたけど、その綺麗さが永野芽郁ちゃんにガラの悪さが似合わないのを余計に際立たせた気がする。(世話焼きなキャラクターは似合いそうだった。)
シイノの衝動ありのままな少しうるさいくらいの雑音・熱量がほしかったな。
学生時代のシイノの子がすごくよかった。
ひょいと現れる窪田正孝は暖簾に腕押しな気の抜けたスナフキンでずるかった。