にょいりん

マイ・ブロークン・マリコのにょいりんのレビュー・感想・評価

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
1.0
映画が始まって早々、永野芽郁と主人公のキャラクターが全く合っていないので観るのが辛くなった。ただ、ヤンキー上がりのキャラ設定だとしてもあんな言葉遣いをしたら誰だって不自然になってしまうと思う。原作は読んでいないけど、マンガならば成立するフィクション性を映画にそのまま持ってきてしまっているから、この映画はなんだか不自然で薄っぺらい。映画を観ながら原作ではこんなコマ割りなんだろうな、って思い浮かぶくらい、この映画は原作をリスペクトしているように感じるけどその思い入れが強すぎて、永野芽郁という人気女優が不似合いな役を熱演して映画化しました!!ってだけになってしまっている。
そして、映画を観る限り、ほとんどの登場人物のキャラクターがこの物語のためだけに存在する様な奥行きのない存在でしかなかった。奈緒の演じる役も重たい役どころだけど、「メンヘラ」という分かりやすいラベリング演技で、「劇場版あなたの番です」で演じていた役とほぼ同じだったし。そんな中、吉田羊だけは書き割りで平面な世界で唯一立体に見える存在感があった。
原作は多分素晴らしいのだろう、それだけは分かる。