“映画に物語は必要ない!…?”
『逃げた女』に続いてホン・サンス監督作品を観るのは2作品目
フィックスカメラで延々と続く会話劇
これ脚本はあるの?と思えるくらい、それはまるでドキュメンタリーを見ているかのよう
そこに見え隠れする本音?毒?
そして時折例のズーム
小説家、女優、詩人、映画監督
皆どこか行き詰まりを感じている
小説家(イ・ヘヨン)は偶然出会った実質引退状態の女優(キム・ミニ)を主役に短編映画を撮りたいと思いつく
詩人はそこに物語は必要ないという
小説家は物語は必要だがどんなことでも物語になるという
小説家は情熱的に撮影に臨んだらしい
どんな作品かは完成した作品を観終わった女優の表情から想像するしかないがその表情はとても微妙で複雑
そしてラストシーン
それまでモノクロだった映像がカラーに変わり初めて流れる劇伴
それは小説家が撮影した作品なのか?
それともこの作品とは関係なくキム・ミニの自然な姿をとらえた映像なのか?
ただそのどちらでも良いと思えるくらいそれは美しく、そこには物語を感じる
なぜかホン・サンス作品にはそれを散文的に表現したくなる不思議な魅力があります😄
2作品目にして既に彼の作品が癖になりそうな予感が…w
p.s.
キム・ミニの酔った姿がなんかカワイイ
彼女のファンになりそうな予感も😅