Uni

小説家の映画のUniのネタバレレビュー・内容・結末

小説家の映画(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ボーッと観ていたら終わったのだけど、鑑賞後の感覚が良くて、この監督好きになれそうと思った。

終始ボーッと観させてくれるテンションで、会話劇なので字幕が多く、文字情報が多いという印象をもつ。この点監督の意図とずれているかも。

ジュニはあまり自分の言葉に力を感じなくなっていて、少し不安で迷っている。小説から離れて、映画を撮る。文字(小説)も手話も映画も詩も作家のことばだから、少し違う角度から自分のすべきこと(表現)に近づこうとしている。

劇中映画の一部分を除いて全編モノクロで、かなり白飛び・ノイズが入っている。(改めて思ったけど自分的にモノクロ映像はフルカラーより観やすい。情報量が減っていて頭が疲れない感じがする..)
監督にとって至高の、劇中映画を際立たせるためにモノクロにしたのかなあ。花がきれいな色なのにモノクロでの撮影は残念という言葉があった。モノクロはとてもきれいだけど。
小説家と映画監督(映像作家)の違いはなんだろう。私はあまり違わないと思うのだけど。

なんかスッキリはしない、全貌が掴めない(それは生活と同じ)。でも観終わった後また観たくなる、心に残る感覚が良いのはセンスあるなぁと思う。
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