月子映画ムーンライトはいいぞ

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュの月子映画ムーンライトはいいぞのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ生まれ在住のトルコ人青年ムラートが、トルコからお嫁さんをもらうに当たってドイツのモスクに通ってたら、ちょっとイスラムにかぶれてしまって(?)海外のモスクに旅行するところをタリバンの疑いをかけられ、不当に拘束。
それを解放するために奮闘するお母さんと民権派の弁護士の物語。

お母さんが明るいキャラクターだから軽く観られるけど、本当はとてもつらかったと思う。

ドイツ生まれ在住のトルコ人ということもまたことをややこしくしていて、本来ならもっと早く解放されてもいいのに、一度タリバンの疑いをかけられた人間をドイツが受け入れたくないために、在住権の更新してないから(拘束されてたからそもそも無理)受け入れできないと言われたり。

自分は日本人で日本以外に住んだことがないから、想像もしなかったことが次々起こるんです。
ムラートが本当に一時的にかぶれただけなのか、なんか密命を帯びてたのかも、本当のことは平和ボケ日本人の私にはわかんないですしね。
そういうことを知れただけでも観て良かったです。

いやしかし、本当にお母さんのキャラクターが明るくて良かった。
エンタメの味を決めるのはやっぱりキャラクターですね。

もっとシリアスにもできたと思うんだけど、あえてコミカルにしたのは、作った人たちがハードルを低くして、とにかくこのことを多くの人に知ってもらいたいというメッセージだと私は受け止めました。

あ、あとブッシュと直接対決したわけじゃないんだな、というのはちょっと思った(笑)