“人生のスケッチ”
イタリア映画界の名匠タヴィアーニ兄弟
兄ヴィットリオ亡き後、弟パオロが単独で監督した兄に捧げた作品
ノーベル文学賞を受賞したイタリアを代表する小説家であり劇作家であるルイジ・ピランデッロの遺灰は政治利用を目的に長い間ムッソリーニの手にありましたが、イタリア敗戦後ようやく故郷シチリアへ帰ることに…
冒頭からいきなり『2001年宇宙の旅』オマージュ
…からの“すんなり行かない遺灰の旅”がユーモアたっぷりに描かれます
とにかく映像の美しさと心地よい劇伴にひたすら酔いしれました
最近は派手な映像や音楽、重いテーマの作品鑑賞が続いていましたが、久しぶりにゆったりした気持ちで映画館の暗闇に身を委ねることができた気がします
イタリア映画も久しぶり
“遺灰の旅”は第一部
第二部はピランデッロ最晩年の短編作品『釘』の映像化
これはタヴィアーニ兄弟として映画化したかった作品とのこと
そしてラストシーン
スクリーン内の劇場に鳴り響く拍手と歓声は兄ヴィットリオに届いただろうか?👏
p.s.
エンドロールが終わるまで、途中退出者ゼロ
心地よい余韻に浸っていたのか?
それとも爆睡していたか?😴w