ノーベル賞作家のピランデッロの今際の際の場面から物語は始まる。
彼は「自分が死んだら遺灰は撒いて形を残さないようにして欲しい。それが無理なら生まれ故郷のシチリア島の岩石に埋めて欲しい」と遺言を残す。…
イタリアの名匠タヴィアーニ兄弟の弟パオロ・タヴィアーニが兄ヴィットリオの死後、91歳にして初の単独監督作として本作を発表。
タヴィアーニ兄弟の名作『カオス・シチリア物語』の原作者でもあるノーベル賞…
"遺灰"が主人公のロードムービー
ルイジ・ピランデッロの短編を原作とした『カオス・シチリア物語』は大好きな映画
彼の遺言書の文章が素敵で何度も巻き戻して読んだ
長い時を経て列車の旅
遺灰なんだ…
1934年、イタリアの劇作家ピランデッロがノーベル文学賞を受賞するところから映画が始まります
そして物語は、彼の死後、遺灰をめぐる騒動劇をテーマに描かれます
火葬場の炎・・・これ、モノクロではなか…
あるノーベル賞作家の遺灰が故郷シチリアに帰るまで。偉人は死んでも名声を残すが、その偉業は次第に風化し、やがては人々の記憶からも忘れ去られていく。そこにどこか「永遠」のようなものが感じられた。ところど…
>>続きを読むwowow
遺灰と共にタイムスリップしたような映画でした。
『死』の受け止め方は、人それぞれ。
親しい人の死は悼むが、全く知らない人に対してはどうだろう。
興味本位の視線で好き勝手な想像で悪気も…
© Umberto Montiroli