原題『LEONORA ADDIO』
兄ヴィットリオに捧ぐ
老成した名匠の見えているものなんて超越しているから、
私は語れない
そもそも教養が無いので語れない
それでもなんだか素敵な鑑賞体験だったと、スコアする
ノーベル文学賞受賞作家ピランデッロ、
彼は「自身の灰は故郷シチリアに」と遺言を残すも時の独裁者ムッソリーニはその名誉を利用するためにローマにそれを留めおく
戦後、ようやく帰還することになる遺灰の珍道中
美しいモノクロームに
美しいニコラ・ピオヴァーニの音楽
だからこそカラーにひらける海と空の碧さにふるえるのだが、
余韻もなく続くピランデッロの遺作短編小説『釘』
こちらがなかなかにキビシイ
可愛い‘少年と犬’は眼福であり、
短編小説としては(ノーベル賞作家の遺作ではあるにしろ)決して極端な作品でもないと思うのだが美しい映画として観るとササリ方が違うなと
(*﹏*;)
“戦後の映画の中にある真実は、記録映像の中にある真実を超えているのではないかということに気付いた”という監督のことば
ラストはまたエモーショナルに
パオロ・タヴィアーニ監督に拍手を
余談
シネリーブル梅田のお化粧室で、
なんだかいい香り
ドットール・ヴラニエスのディフューザーが置かれていました
タイアップだそうです
香りと紐付けする為に(明らかに両隣埋まらなさそうな時は)自分なりに作品に合せた香水をごく軽く纏うのですが、
こちらの〈ITALIA〉は灰の舞った碧と白にピッタリで、このあとポリちます😊