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シャーク 覚醒のkazataのレビュー・感想・評価

シャーク 覚醒(2021年製作の映画)
4.0
「おい!いつまでティーンエイジャー役ができるんだよ!!」とツッコミ不可避な"ポスト・ソンジュンギ=永遠の童顔少年"俳優ことキム・ミンソクが、ついにセンターまで上り詰めたことにただひたすら感無量!な喧嘩アクション映画をウォッチ。
(『殺人鬼から逃げる夜』のサイコ野郎ことウィ・ハジュンの方が主人公に思われがちだけども…悲)
(キム・ミンソク出演作のオススメは…それこそソン・ジュンギとの共演ドラマ『太陽の末裔』よりも"人見知り大集合"的バラエティ番組「布団の外はあぶない」ですね!笑)

いじめられっ子だった主人公少年(キム・ミンソク)がある事件をきっかけに少年院に入ることになってしまい、そこで「弱い自分を変えたいから強くなる術を教えてください!」と、元世界チャンピオンの格闘家で悲しき殺人犯少年(ウィ・ハジュン)に弟子入りして修行する……みたいな"男子が一度は憧れる"王道少年漫画的なわかりやすいストーリー。
(原作がWebマンガとのこと…)

(予告編↓)
https://youtu.be/NMBB82zVfjQ

もうね、最初は弱くておどおどしていた主人公がひたすら特訓して体を鍛えて(=スポ根展開)、少年院の荒くれ者たちとのバトルを繰り返しながら(=喧嘩アクション)、"やられてもやられても何度も立ち上がり"着実に強くなっていく(=胸熱な成長譚)……という"ベタ中のベタ"展開につき目新しさなんて一切皆無なんだけども、、、そこが最高に良き!

物語も演出面でもヘタな小細工に頼らないストレートさ&ピュアさに一周回ってやられて感動しちゃったと言うか、"どシンプル"だからこその映画としての"強さ"に気持ちがアガれて心地良き!そして鑑賞後の爽快感も良き!!
(「この先どうなっちゃうの?」的な余計な心配をすることなく、ひたすら主人公が強くなっていく様を見守ることができるからこれで大正解!)
(もちろん、韓国映画お得意の「痛み」を伴ったバイオレンス描写がちゃんとあるのも良き!)

欲を言えば、格闘アクションシーンのリアリティ度がもうちょっと高ければ(トニー・ジャーとまでは言わないが…)大傑作だったんじゃないかな。
それでも、鍛えていく内に仕上がっていく身体=筋肉のリアリティは良き!
(身体の成長と心の成長が比例するというシンプルな説得力!)
(鍛錬前のbeforeの身体を絵として見せられると尚いいんだけども、まぁ撮影前にある程度役作りで鍛えているだろうから無理だよね……でも、そのbefore時期を違和感なく"ヒョロい"と観客に納得させられるキム・ミンソクの演技力が流石!)

すでに連続(or単発?)ドラマ化も決定しているみたいなんで、今後も楽しみです!
(今後は『殺し屋1』みたいな方向に発展していくと嬉しいけどな…)
(ドラマ版では、身体的な強さを獲得した主人公が精神的な強さを獲得していく様を描いて欲しいところ…)
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