ベルベー

MEG ザ・モンスターズ2のベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

5年前とはいえ前作のことをほとんど何も覚えてなくて、観ている間は楽しいけど中身ねえなあと思ったことは記憶しているんだけど。ジェイソン・ステイサムが罰ゲームみたいな方法でサメ倒したことと、子持ちのリー・ビンビンがいたことと、いかにも死にそうなクリス・カーティスが珍しく生き残ったことと、マシ・オカが死んだことは覚えてる。

だから本作観て、リー・ビンビンは諸事情あったのか前作と本作の間に死んだことになってるのでジェイソン・ステイサムとクリフ・カーティスと娘以外は全員新キャラか〜とか勘違いしてました。なんか話噛み合わないなと思った。ごめんペイジ・ケネディ。

こんな感じの体たらくなので、最初こそ全然前作の話思い出せねえどうしようとなったけど、最後まで観たら別に覚えてなくて良い感じの話だった。というか本作もすぐ忘れちゃいそうなんだが、でも観てる間は楽しかったからオッケー。

しかしサメ全然出てこねえんだこれが!前半、海を汚して悪巧みする奴等との戦いでしかない。普通にいつものジェイソン・ステイサムのアクション映画。なんならいつもより普通にヒーロー。いやサメは!?とツッコむしかない!後半になって鮫出てくるけどついでにデカいタコとかよく分からんトカゲ擬きとかが出てきて、出番が分散されて仕方ない!いやサメはああ!?しかし本作の原題は「The Trench」。最初からサメ推しではなかったのか!一本取られたぜ!(思いっきりある「Meg 2:」の記載に目を逸らしながら)

中盤、新キャラ3人が凄いテンポで死ぬんだが、その後残ったキャラはプロットに守られている雰囲気を隠そうともしないので、緊張感は全くない。ステイサムは勿論、ウー・ジンがどんなに危険を冒しても死ぬ雰囲気全く出ないもんな。その代わり一般人が大量に死ぬ。

なんか前回は民間被害はそれ程だった気がするんだが、今回怪物たちを解き放ったのは悪の組織だから、全部悪いヤツのせいだから!ってことか。前回のメグ騒ぎは主人公サイドの非が大きかったのか、そもそも本当にそんなに死んでなかったのか、記憶が曖昧だけど。

出番削られつつ映画の顔として傷跡残そうと大暴れするサメだけど、本当の映画の顔であるステイサムが強すぎるので全然脅威ではない。しまいには「ジュラシック・ワールド」のブルーみたいに「まあでも懐いたら可愛いよね?」扱いを受ける。可哀想。

そんなこんなでサメ映画として観たら失格もいいところだと思うんですが、ステイサム映画としては楽しかった気がする。The Ting Tings懐かしかった〜カバーだけど。
ベルベー

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