呪われた豪邸でのレコーディングは、メンバーを危険にさらす悪夢の始まりだった――――。
怨霊が怖くてバンドがやれるかっ!!!
(いやあちらもバンドメンバーが悪霊に襲われる話だけどさ)
人気ロックバンド、フー・ファイターズのメンバーは記念すべき10作目のアルバムのレコーディングの為に、ある屋敷を訪れる。
そこでは、1994年にとあるバンドメンバーが仲間を大殺戮し、自身も自殺したという曰く付きの場所だったのだ。
フー・ファイターズのフロントマンであるデイヴ・グロールはそこで鳴らす音が気に入り、曲作りを開始する。
が、エンジニアが事故で死んだり、不審な謎の影を目撃したり、ヤベェ悪夢を見たりと、次々に怪奇現象に見舞われる。
そんな中、とある地下で大虐殺されたバンドメンバーの曲を見つけたデイブはその曲を再生してみると、一気にその曲に魅了される!!!
デイブは一気にインスピレーションが湧きだし、激しい曲を次々作り上げてゆく!!!
だが、デイブは謎の悪霊に乗り移られ豹変し、デリバリーの青年やバンドメンバーを惨殺!!!!
実はこの屋敷は魔界と繋がっており、魔導書に記された曲を完成させると魔界の門が開くというのだ!!!
隣家の住民であるサマンサからすべてを聞いたメンバー達はどうにか地獄の門を開くのを阻止しようするが…。
呪われた屋敷でレコーディングするロックバンドのメンバーに恐ろしい悪霊が憑りつき、惨劇が巻き起こるオカルト・ホラー・コメディ映画。
監督は「ハチェット レジェンド・ネバー・ダイ」のBJ・マクドネル氏(久々!)。
実際のロックバンド”フー・ファイターズ”のメンバーが全員本人役で出演している。
同監督の「~レジェンド・ネバー・ダイ」が素晴らしい傑作だったし、今作もグロゴアが奮っていると聞いてたので気になってはいましたが、気が付けば映画鑑賞意欲が無くなっちまって放置してしまった…。
しかし、気が付けばNetflixの配信終了が迫っていたし、これを逃すと有料配信しか見る手段が無くなりそうなので、急遽鑑賞。
話としては「変な屋敷に来たらヤベェ悪霊に仲間が憑りつかれてすったもんだ!」という、実に「死霊のはらわた」的なよくあるアレである。w
怪しい地下室で如何にもな魔導書を見つけたり、録音された楽曲を聞いて悪魔に乗り移られる等、乗り移られる際の設定がそのまんま過ぎて笑った。
他映画のオマージュ要素も多々見受けられるが、自然な形で描かれてるのでパクリにはなってない。
(枝切りバサミの場面は「バーニング(1981)」そのまんまだったが。w)
お気楽なおバカコメディ&グロゴア路線かつベタな話なので脚本に関しては可もなく不可もないが(爆)単純に血みどろ大騒ぎを楽しみたい自分としてはこれでいいや。w
自分はロックバンドに疎いのでフー・ファイターズさんの事は全く知らないのだが、それでも理解できる分かりやすいシナリオで一安心である。w
因みに主演陣が実際のロックバンドの方々なので、楽曲を作ってる姿が様になっているし、あちこちで鳴り響くロックな楽曲(恐らくフー・ファイターズさんが手掛けた楽曲)もカッコイイ。
また脇役のキャストも豪華で、中にはあのジョン・カーペンターさんの姿が!!!
そして監督があの「ハチェット」シリーズに参加した人だけあって、グロゴアスプラッター描写もバッチリ!!!!
開始早々の大惨事に、内臓引っ張り大盤振る舞い、「バーニング(1981)」そのまんまな枝切りバサミで殺害、アゴから両断、人体爆破、等々、見事なゴア描写の数々が特殊メイク&血みどろタップリで描かれる!!!
特に後半でおっぱじめたカップルの末路は余りに豪快&おバカな末路で素晴らしい!!!
実に景気の良い!!!やっぱスプラッター映画はこうでなくちゃな!!!
難点を上げるとするなら、物語が停滞する所でちょっと中だるみ感が出てくる事や、コメディの分量が(この手のバカグロ映画にしては)やや少なめな所はあるかな。
後、クライマックスは何度か二転三転するんだけど、ぶっちゃけ最後のアイツらが出てきた時は流石にしつこさを感じたし、ラストもぶっちゃけバッドエンドなのはどうかと…。(ネタバレスマソ)
って事で、「終盤でちょっと…」な所は感じつつも、実に楽しいB級スプラッター映画でした。
グロゴアに耐性があるならば、主演のロックバンドの人を知らなくても楽しめる良き娯楽作ですので、興味があれば是非どうぞ!!!
そしてこういう良作が配信限定なのは勿体ない事この上ないので、ソニー・ピクチャーズさんはさっさとハピネットさん辺りと協力してレンタル&セルDVDを出してください。w