このレビューはネタバレを含みます
いいとか悪いというより選択肢が1つ増えた、そう思った。本人の意思を尊重したらいい。
賃貸契約だって、仕事だってこれが現実。生活保護を諦めてしまうのだって高齢であればあるほど申し訳なくて選択肢に入れられない。
止める人がいたとして、じゃあ生活費は誰が?病院代は誰が?住まいは?生きるにはそれ相当のお金がいるんだもの。
身寄りのない主人公は自分で決めて自分で止めた。それでいいんじゃないかな。それよりあの役所のお兄さん、感情だけで動くとまあそういう事になるよね。
数日後まで遺体をどう保管するかとか、持ち出してなんの意味があるのかなと。少しもやもやした。
でもエゴとまでは思わない。プラン75がきっかけで兄弟は会いたがってたと知れたし。
コールセンターはいらないかなと思った。話を聞いてくれるということは話を聞いてくれる「誰か」がいるということ。うん、うん、とずっと聞いてくれる人に何かしらの希望を持って、生きたくなるじゃない。でもそれは政府の考えた事だからやるしかないのかなぁ。
カテゴリは違えども、職が出来たことであの介護士のお母さんのように大事な娘を助けられるかもしれないというのもまた事実であって。
悲しむ人の裏には喜ぶ人がいる。どっちの視点に立つかは人それぞれよね。