このレビューはネタバレを含みます
とあるアニメキャラクターのモノマネが秀逸だと聞いたが見つからないまま、マドモワゼルの衝撃自殺が起きてもそっちのけ状態で、きっとこの後にあるんじゃないかって思ってたらまさかのエンディングロールというあっという間の2時間だった。
話は変わって、人間というのは何かを求める時や成し遂げたいと思う時はその欲求が、その欲求の度合いが高ければ高いほど、実現へと導く原動力になるのかもしれない。幸せになりたい、有名になりたい、色々な希望はあるにせよ、そうなりたいと思う気持ちが大きいほど、人はその分、考え、努力し、工夫し、行動して、その気持ちが小さい人よりも大きい人の方が見えない何かを見つける機会がより高まり、結果辿り着く境地があるかも、とかとか。
逆にアンナのようにあれだけ壮絶な拷問を受けた時、人は毎日死にたいと思うかもしれなくて、ひたすら殴られ切られ、その度に死にたいと繰り返し思えば思うほど、死ぬことへの欲求が高まるほど、その死というものについて考え、死後の世界に憧れをもち、今の世界よりもとても素晴らしい何かに見えてきて、普通の人に見えない何かが本当に見えてくるのかもしれない。
だからその見えない景色を知らない自分はマドモワゼルが何をアンナに囁かれたかはわからないが、なぜ自殺したかはなんとなく伝わってきた気がした。
そうこうするうちに、この「物事は欲求だ」理論に立ち返り、再度この映画をみたらそれまで見えてこないものも見えてくるのだった。そう、私の場合、それは冒頭で触れたモノマネだったのである。。