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ドント・ウォーリー・ダーリンのあのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

いつも思うことだけど、理想郷っていうのは誰かの犠牲の上に成り立ってるよなあっていう。
今作も多分に漏れず。
で、結論から先に言っちゃうと、設定は(状況から察するに)近未来で、理想郷となる場所は仮想空間で、男は働いて金を稼いで家族を養う事が、女は家庭に入って旦那に愛され尽くす事が、それぞれの幸せの定義になってて。本人がそう望んでいるなら、それでいいのかもしれないけど、、、ていうね。
時代錯誤も甚だしいけど、女の幸せは男あってこそって考える男の価値観は昔から今もあって、それは未来に続くかもしれなくて。女性が男の承認欲求を満たす為だけの道具になってしまう道を断ちたいという願いを込めて、本作は作られたのかなぁと。
詳細は明かされないままだから、断片的な情報から察するに、仮想空間を構築する為の男のプログラマーを募集してて、プログラミングしながら運用実験をする為か、男の仕事のクオリティを上げる為か、はたまた単純に条件としてか、本物でも仮初めでも夫婦(カップルでも可?)としてログインする事が条件だったのかなあ。
仮想空間と現実の差異から生まれる話は『マトリックス』以降散々描かれてるから真新しさは無いけど、テーマの着眼点は面白いなと思ったし、『ミッドサマー』に続いての、虚構の閉鎖空間に苦しむ姿を熱演したフローレンス・ピューは素晴らしかった!
けど、そこまで入り込んで見られなかった。
何が物足りないのか分からないけれど。
あ