せっ

ドント・ウォーリー・ダーリンのせっのレビュー・感想・評価

3.7

広い家、イケてる車に乗って毎日仕事に向かう稼いでそうな夫、それを毎朝見送り家事をこなす妻。完璧に見える住宅街に何かおかしなところを感じ始める主人公アンナの話。

最近こういう、幸せに思えるのになぜか家に閉じ込められてるような気がする、怖い!って感じのスリラー多くて、逆に笑えてくる。奥さんが文句ひとつ言わず家事して幸せそうなんて絶対何かある怖い!ってすごく現代の感覚だよね(笑)この感覚分からなくても全世界全員コロナを体験してずっと家にいる恐怖(?)を味わってるから男性でも共感できるはず。

タイトルが実は『ドント・ウォーリー・ダーリン』というすごく優しいタイトルだったということを2時間不穏な雰囲気を見せられすぎて忘れる。でも、ほとんど終盤幻想のジャックが表れて「ここにいよう」と言われた後に何かを悟ったようにアンナは世界から抜け出すシーンからタイトルが表れて、急に優しい気持ちになれたような皮肉が効いていて爽快なような気分になった。

妻が家から出て仕事をしに行っても何も心配いらないんだよ、安心して家にいて良いんだよ?っていう優しさと捉えるか皮肉と捉えるか(笑)

ただ、結何かがおかしい、気持ち悪い、主人公が狂ってると思われるシーンが7割なので結構長く感じたしイライラした。良い意味でアンナは等身大の女性だから上手く駆け引きができないのが結構ヘイト溜まった。
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