まるまる

ムーラン・ルージュのまるまるのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
4.1
呑まれましたw 踊ろう!カンカンカン!
コテコテミュージカル映画。
月に人面がついてて、なんか一人芝居してるw
すんごい映画。

これは、真実を語り、美と、自由と、そして何よりも、愛を讃える物語(とこの映画が申しております)
20世紀初頭、パリのキャバレー「ムーランルージュ」。
輝くダイヤモンド超高級娼婦ニコール・キッドマンと、彼女に岡惚れした駆け出し劇作家ユアン・マクレガーと、同じく彼女にメロメロの伯爵リチャード・ロクスバーグの話。

出演してる俳優を画像検索して確認したのですが、そこに素の写真も表示されるわけです。
なんという怪演w
ジム・ブロードベント、凄すぎw


1900年当時の劇場の風景を、ギラッギラ、どぎつくアレンジ。
光量が十分でない舞台で、ギラギラする衣装と、どぎついメイクをした舞台俳優たちと、狂喜乱舞する客たちの、アップ、アップ、アップの連続。
悪趣味一歩手前の毒々しさで、ズンズン圧迫する画面と音楽。
猥雑大噴火。
大好きですw

そんななか、スカッと抜けるような、馴染みのある往年のヒットナンバー替え歌コラージュ。
サウンドオブミュージック→魂抜かれたw
エルトンジョン、ユアソング→恋に落ちたw
幻想的な世界に浸ってるところで、現実世界で馴染みのある名曲が突然かかると、ホントそこだけスコーン!と抜けてくんですねー。
とても鮮烈な体験でした。
泥の沼に咲いた蓮の花みたいだ。
凄かった!

ユアンマクレガーの、あの歓びにあふれた顔と、怒涛の押しと、魂の求愛ソング!
男の僕でも惚れるわw

歓び、激情、嫉妬、疑念、憎悪、絶望、痛み、刹那に永遠。
さながら恋の曼陀羅絵図。
劇場で観たかった!
そして、またもや痛恨の夜更かし!


ところで、画家のロートレックって小男だったんですね。
ウィキペディアで調べたら、すごい魅力的。
この人の映画も作ってくれないかなぁ。
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