まるまる

神々の山嶺のまるまるのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
4.3
二度観れば二度、
三度観れば三度のあらたな感動がある。
これはそういう映画だ。
谷口ジローにこれを見せたかった。
ー 夢枕獏

https://longride.jp/kamigami/
公式サイト。
ここでは、在りし日の谷口ジローが
この映画に寄せた
熱いインタビュー動画が見られます。

https://natalie.mu/eiga/news/483179
「神々の山嶺」谷口ジローの画力を受け継いだ写実的な表現を追求、絵コンテなど到着

https://www.youtube.com/watch?v=GXO_lx0Jc2U
鬼スラ登頂動画

https://www.youtube.com/watch?v=c75m3n_qZ8E
恐怖のナイフリッジ  谷川岳・一ノ倉沢・滝沢リッジ

https://www.mitsuo-runblog.com/entry/2021/11/27/%E3%80%8C%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E5%B1%B1%E5%B6%BA%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%BE%BD%E7%94%9F%E4%B8%88%E4%BA%8C%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB_%E3%80%8E%E6%A3%AE%E7%94%B0%E5%8B%9D%E3%80%8F%E3%81%AE
主人公のモデル

原作、夢枕獏。1997年刊行。
漫画、谷口ジロー。2000年連載開始。
谷口ジローが亡くなった時期に前後して、
この映画の製作開始、そして公開の運びとなったようです。
監督、パトリック・アンベール
フランス制作。

アニメーションは、一見ジャパナイズされてるようで、
やはりしっかりベルヴィル・ランデブーとかレッドタートルで見せた
フランスアニメーションでした。
山の描写に、魂吸われる吸われるw

ラーメンの食べ方。
新幹線みたいな電車。
日本離れした乾燥してやたら巨大に見える岩壁。
とか若干、違和感はありますが、
あまり気になりません。
ほとんど愛嬌w
そんなことより、
山々の描写と東京の描写のコントラストがすごすぎてw
酒席を抜け出して、
夜の東京の道端で
踏破した鬼スラを熱く語る、
山に魅入られた主人公、羽生丈二が浮いてる事浮いてる事。
東京は、この人の住む場所と違うって、画面が強く主張してるw
フランスのアニメって、前に観たレッドタートルでも感じたのですが、
ほんと絵と演出で…
多分絵と演出で、語るよなぁ…すごw
とりわけ、電車の風景。
ものすごく冗談めいて見えた。

「なぜ山に挑むんだ。
 ライバルは死に競争は終わった」
「お前はなぜ俺を追ってきた。
 雑誌の写真のためか。
 記事を書く為か。
 違うだろ」
何故山に登るのか?
ってのは、この手の映画では欠かせないテーゼですが、
その答えは多分、
皆、心のどこかで分かってるんだけど、
社会の枠組みの中で生きてると、
なんか曖昧になって、
どうしても誰かに聞いて確認してみたくなる…よねw
ってなことなんじゃないかなとw
んで、この映画では、上記のやりとりが
ものすごく座りがよかったです。
そう。違う。
違うんですよってw


今日は山下達郎「蒼茫」聞きながら寝よっと。
年の初めに、これ以上なく良い映画に出会えました。
俺も頑張るぞ、コンニャロー!!!!!!
まるまる

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